一つ目は、大陸プレートと沈み込む海洋プレートとの間で発生する「プレート境界型地震」で、東日本大震災や南海トラフ地震がこれに当たり、他の種類の地震に比べて規模が大きくなりやすい特徴があります。
二つ目は大陸プレートに沈み込んだ海洋プレート内で発生する「スラブ内地震」です。震源域が深いことが多く、比較的被害は出にくいタイプですが、過去には津波が発生した「1994年 北海道東方沖地震(M8.2)」のような事例もあります。
三つ目は、沈み込む手前の海洋プレートで発生する「アウターライズ地震」です。スラブ内地震と似ていますが、より大陸から離れた場所の比較的浅い場所で発生する地震です。遠海のため揺れは大きくなりにくいですが、「1933年 昭和三陸地震」では23mの津波が発生したと記録されています ( 羽鳥, 2009)。
四つ目は、大陸プレート内で発生する「内陸地殻内地震」で、内陸型地震や直下型地震などとも呼ばれます。阪神淡路大震災や熊本地震がこれに当たります。規模自体はプレート境界型地震に比べて小さいですが、大陸内の浅い場所で発生するため、揺れによる甚大な被害が出やすい地震です。
五つ目は、噴火などの火山活動により火山体周辺で発生する「火山性地震」です。この地震の多くは規模が小さいことが多いですが、「2000年 伊豆諸島北部群発地震(最大M6.5)」のような被害を出した事例も存在します。