地震予兆研究センター

ごあいさつ

地震は突然襲ってきます。

何の前触れもなく、ある日、「突然」起きます。
例えば、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災、2011年3月11日)における国土地理院の発表によれば、GEONET(GNSS連続観測システム)の運用が開始され高精度の地殻変動の監視が可能になった1996年以降、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の発生まで、東北地方では概ね東西方向への短縮を示す地殻変動が観測されてきました(1997-2000年の平均、右図左)。 日本海側の観測点に比べて太平洋側の観測点が大きく西向きに変動し、年間2cm強の短縮変形が観測されていました。
ところが、東北地方太平洋沖地震に伴って水平方向では最大約5.3m東南東への地殻変動が観測され、地震前とは反対である東西方向への伸張を示す地殻変動が観測されています(右図右)。
このことが一瞬のうちに起こったように記されています。

しかし、もし前兆情報がほんの少しでも得られれば、最新科学によって、その正誤だけでなく、いつ、どこで、どの程度の地震がくるか「予測」が可能です。そのための研究機関が「地震予兆研究センター」です。
人命を救うために、地殻変動、電磁波、水位、動物のリアルタイムの変化など出来る限りの情報を重ね合わせ、来たる大地震を予知したいと思っています。

代表理事  太田 光明
麻布大学名誉教授