地震予兆研究センター

2024年11月26日、石川県西方沖でM6.6・最大震度5弱の地震が発生しました。

  

震源は7kmと浅く、内陸地殻内で発生した地震です。震源域は元日の能登半島地震の震源域より西方に外れた領域です。

1890年以降、このエリアで類似する地震は3回(能登半島地震の余震除く)発生しており、類似地震が発生した後2週間以内に周辺でより大きな地震につながった事例はありませんが、「1892年12月9日 石川県西方沖 M6.4」の2日後に「1892年12月11日 石川県西方沖 M6.3」のような同規模地震が発生した事例があります。また、今回の余震活動から、羽咋沖西断層は全て動いた可能性が高いと思われますが、周囲には最大M7クラスが発生しうる断層が複数あります。一般的に地震発生直後は連動する可能性が高いため、今後1週間程度はM7クラス(最大震度6強程度)の地震に注意が必要です。

また、類似地震の発生後6か月以内には「(13日後)1933年10月04日 新潟県中越地方 M6.1」や「(113日後)2007年07月16日 新潟県上中越沖 M6.8・最大震度6強」のようなM6クラスの地震が発生した事例が2例(67%)あり、過去の類似事例後の地震発生確率から計算すると、このような地震につながる可能性が通常の34.1倍高まっていると考えられます。解析の詳細はp3以降をご覧ください。ただし、このように地震発生までの警戒期間を長くした場合、必然的に適中率が高くなってしまうため期間の長さを考慮する必要があります。今回の50%/12か月という値は1日当たりに換算すると0.3%となります。発生確率としては低いものの、中期的には新潟県でもM6クラスの地震発生の可能性が高まった可能性があります。

昨日配信した臨時レポートを公開します。

  

2024年11月26日配信 臨時レポート

2024年11月26日配信レポート

  

2024年11月26日配信レポート

  

2024年11月26日配信レポート

  

2024年11月26日に石川県西方沖で発生した地震

出典:気象庁ホームページ

  

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カテゴリー: report