地震予兆研究センター

検証レポート

報告

2024年4月3日 台湾地震に先行した群発地震について

2024.4.12

 4月3日 8時58分に「台湾付近 M7.7」の地震が発生しました。深さは23kmですが、この辺りはプレート構造が複雑でありどのプレート上で発生したかを判断することは困難です。この地震により台湾東部の花蓮県では最大震度6強が観測され、日本でも与那国島や宮古島で30cmの津波が観測されました。

台湾国内の地震活動などのデータは取得していないため今回の地震の予兆については現状把握できておりません。しかし、日本国内で台湾を含む沖縄周辺でのM6以上の地震の予兆になっていた可能性のある地震活動の変化があったことが判明いたしましたのでご報告いたします。

鹿児島県薩摩地方の群発地震

鹿児島県薩摩地方の微小群発地震後に発生した中~大地震

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5σを超える群発地震発生後2週間以内に種子島から台湾で地震が発生した事例が複数存在していました。

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種子島~台湾のM6.5以上の地震(A)発生確率は平均して0.3%であり、鹿児島の群発地震(B)発生後にこのような地震が発生する確率は1.4%と通常よりも4.4倍発生確率高く、AとBは有意に関連していることが分かりました。

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