一般社団法人地震予兆研究センター(代表理事:尾上昌隆、センター長:八木下重義)では、地震発生前に起きる「地殻変動・潮位変化・地震情報」等、様々な観測データの研究・統合活用を推進することで精度を高め、「地震予知」ではなく事実としての「地震予兆情報」を大地震発生前に発表することで、国家・国民の生命財産を守ることに寄与する組織です。

防災意識啓発のために、一般社団法人地震予兆研究センターが2017年6月26日(月)に契約企業・自治体に配信した最新の「地震予兆解析レポート」の一部を公開いたします。
なお、詳細は画像をクリックし拡大してご確認ください。

【最新の地震活動】

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  1. 先週はM6以上の大地震発生はない
  2. M5以上の中規模地震が5回発生
    ・北海道東方沖M5.2、M5.3
    ・長野県南部M5.7
    ・豊後水道M5.0
    ・台湾M5.0
  3. 依然として東北地方太平洋側において地震が多発
  4. 伊豆小笠原海溝で震源の浅いM5クラスの地震が発生

【最新の地殻変動】

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  1. 紀伊半島周辺において、小規模な地殻変動が集中
  2. 鹿児島県・鹿屋において大きな地殻変動
    →今後、M6クラスの地震発生につながる可能性が高いため注意が必要

This week’s crustal movement: 北海道

20170626_08 ■北海道では大きな地殻変動は観測されておりません。
■M5:北海道東方沖(最大震度2)

  • 今週は北海道全体で、大きな地殻変動は観測されておりませんので大地震発生の可能性はありません。
  • 北海道東方沖での地震発生は減少傾向にあります。(先々週31回)→(最新週19回)
  • 奥尻島周辺(北海道南西沖)の地震活動は、発生エリアの拡大が見られ、発生回数も増加しています。(先々週16回)→(最新週26回)


This week’s crustal movement: 東北

20170626_09 ■岩手沖・福島沖において地震発生増加傾向
■M5:岩手沖(最大震度3)、福島沖(最大震度4)

  • 6月23日・岩手沖・M4.5発生以降、岩手沖~宮城県沖において小規模地震が増加傾向にあります。
  • 福島県沖において6月20~23日にかけて小規模地震が多発していましたが、24日以降は減少傾向にあります。
  • 東北地方では大きな地殻変動は観測されていなことから、大きな被害をもたらす大地震発生の可能性は低いと思われます。
  • しかしながら、福島県南部~茨城県北部において微弱地震の集中的な発生が継続しているため、同地点においてはM6以上の地震発生の可能性が継続しています。


This week’s crustal movement: 関東・中部

20170626_10 ■M6:東南海トラフ周辺(1~3週間程度)
■M5:栃木・茨城・千葉(震度3)

  • 6月25日長野県で発生した「M5.7・最大震度5強」については、事前に異常データは観測されておりません。(考察次ページ)
  • 紀伊半島東部において、小規模な地殻変動が集中して発生しています。「2016/04/01・三重県南東沖・深さ29km・M6.5・最大震度4」や、「2009/08/11・駿河湾・23km・M6.5・最大震度6弱」の発生2週間前にも、この様な駿河トラフ方向に向かう地殻変動が観測されていましたので、今後東海トラフ及び当南海トラフにおいて「M6クラスの地震発生の可能性」がありますのでご注意ください。
  • 福島南部~茨城北部にかけては、微弱地震の多発が継続しているため、同震央地においてM5クラスの地震発生後に、M6クラス地震発生の可能性がありますのでご注意ください。


6月25日長野県南部地震発生前の地殻変動

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6月25日に発生した「長野県南部・M5.7」の地震震央地周辺では、発生8日前の6月17日から小規模な地殻変動が観測されていましたが、M5.7という中規模地震のため、及び、事前の地殻変動が出にくい断層型の地震のため、事前の地殻変動には、大きな地殻変動は観測されていませんでした。


This week’s crustal movement: 近畿・中国・四国

20170626_13 ■M6:東南海トラフ周辺(1~3週間程度)
■M5:京都・奈良周辺

  • 6月19日配信レポートにおいて「和歌山沖・日向灘では、現在も微弱地震の多発が観測されていることからM4~5クラスの地震発生が予測されます。」との記載を行いました。その結果、翌日「6月20日・M5.0・最大震度5強」の地震が発生いたしました。
    最新週においても「鹿児島県・鹿屋」で大きな地殻変動が観測されているため、日向灘ではM4クラスの地震発生が予測されます。
  • 最新週では、紀伊半島周辺において異なる二方向の地殻変動が観測されています。
    1. 三重県「津・関・南伊勢」は東南海トラフ方向に向かう地殻変動→三重沖周辺でのM6クラス発生の可能性
    2. 滋賀県「信楽」・三重県「白山」、兵庫県「神戸北・大屋」、和歌山県「広川・みなべ」は、中心地点である京都・奈良に向かう放射線状に集まる地殻変動→京都・奈良においてM4~5クラスの断層型地震発生の可能性があります。


This week’s crustal movement: 九州

20170626_14 ■M4:九州南部~日向灘(最大震度3)

  • 九州において先週は非常に多くの地点で通常とは異なる地殻変動が観測されていたため、6月19日配信レポートにおいて『このような地殻変動が継続して観測されている過去事例としては「2005/05/12・日向灘・震源深さ30km・M4.5・震度3」の発生後と類似しており、「2005/05/12・M4.5」の場合には19日後に「2005/05/31・大隅半島東方沖・震源深さ29km・M5.8・最大震度4」の地震が発生しているため、今回の場合には6月16日の19日後の「7月5日」に同様地震の発生が予測されます。』と記載いたしましたところ、過去の参考事例よりも短い5日後にあたる「6月20日・M5.0・最大震度5強」が発生いたしました。
  • 種子島東方沖フィリピン海プレート境界付近においてM3.6の地震発生後微弱地震が多発中のため今後より西方側での発生に注意。


This week’s crustal movement: 沖縄

20170626_15 ■M5:台湾近海(最大震度3)、奄美大島~沖縄本島近海(最大震度2)

  • 先週のレポートに記載したように、台湾ではM5クラスの地震が発生し、その後、震源の浅い小規模地震の多発が継続しています。  →震源の浅い地震のため、今週も同様規模の地震発生の可能性があります。
  • 奄美大島では、大きな地殻変動は観測されておりませんが、奄美大島周辺においてM1以下の微弱地震が多発しているため、今後M5クラスの地震発生の可能性が非常に高いと思われます。
  • 沖縄県「大宜味・那覇」において小規模な「琉球海溝」に向かう地殻変動が観測されています。
    また、2ヶ月ほど前は琉球海溝周辺において1週間に100回を超える地震発生がありましたが、現在は沈静化しているため、今後M6クラスの地震発生につながる可能性があるため注視致します。



レポートに関するお問合せ


http://eprc-japan.info/

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