一般社団法人地震予兆研究センターは地震発生予測情報によるリスクを最小限にする活動をしています。

開催報告 地域防災力向上シンポジウム:東京会場

開催報告 地域防災力向上シンポジウム:東京会場

記述:藤原洋(株式会社ブロードバンドタワー代表取締役会長)

~東日本大震災から6年 首都直下・南海トラフ予兆を目指して【地域防災力向上シンポジウム東京会場】~
2017年3月9日・日本消防会館ニッショーホール

今日2017年3月11日で、東日本大震災から6年が経過しました。昨年は、熊本地震と鳥取地震を経験したように日本は、地震大国です。
そこで、3月9日に、GPSデータによって、主として地表面の変位情報をビッグデータ解析することで、地震予兆情報を提供している一般社団法人地震予兆研究センター主催、全国消防庁会・公益財団法人全国市町村研究財団後援のシンポジウムが消防会館で開催されました。
私は、『IoT時代の災害と情報ネットワーク』と題する基調講演とパネルディスカッションの司会をさせて頂きましたのでその概要についてご報告させて頂きます。

●開会挨拶:林省吾 (一社)地震予兆研究センター顧問・元総務省事務次官
 大地動乱の時代に入った。全国各地で大地震が発生している。次の大地震も射程距離に入ったと考えざるを得ない。大変不安な毎日であり、阪神・淡路大震災、東日本大震災以来、想定外という言葉は、許されない、防災・減災対策を行う時代が来た。大地震の惨状を思い浮かべると、もし予知できたら・・・という想いで、今回のシンポジウム開催を提案させて頂いた。政府は、地震予知に関しては、慎重にならざるを得ないが、民間は、制約が少ないので、地震予知活動に大いに期待したい。
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●基調講演:藤原洋 以下の目次に従ってお話させて頂きました。
1.東日本大震災による情報通信への影響
2.災害に強い情報通信ネットワークとは?
3. IoT時代の災害対応情報ネットワークとは? 0309_02

●スケジュール 15:00~15:10 主催者挨拶:林省吾(市町村アカデミー学長、元総務省事務次官)
15:10~15:40 基調講演 「IoT時代の災害と情報ネットワーク」:藤原 洋(株式会社ブロードバンドタワー代表取締役)
15:50~18:00 パネルディスカッション「最新の地域連携・地震予兆把握」
進行役: 藤原 洋(株式会社ブロードバンドタワー代表取締役)
パネリスト:
八木下重義(一般社団法人地震予兆研究センター長)
目黒 公郎(東京大学生産技術研究所教授、都市基盤安全工学国際研究センター長)
島崎 修次(国士舘大学 防災・救急救助総合研究所 所長)
太田光明(東京農業大学 農学部教授)
木曽 功(千葉科学大学 学長)
森川 薫(元摂津市長、NPO法人地震予知ネット代表)
熊谷行裕(株式会社新興技術研究所代表)

東日本大震災から6年が経過しました。これまで、地震予知は、不可能とされてきましたが、民間の自主的な観測、分析、防災ベンチャー等の活動が大きく時代を変えようとしています。
今回は、その中心的役割を果たしている一般社団法人地震予兆研究センターと、防災政策と防災研究の第一線の皆さんでパネルディスカッションを行いました。このモデレータは、なかなか大変な役回りでしたが、とても良い議論ができたと思いました。
 以下に私から質問して回答して頂いたことを中心にパネルの概要を以下にまとめます。

●パネリスト:
○八木下重義氏(一般社団法人地震予兆研究センター長)
 最近では、GPSなど衛星による地殻変動観測データと実際の地震予知に関連性が高まっている。このデータ収集と分析技術の研究開発をさらに進めていきたい。民間ならではの活動に意義がある。
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○目黒 公郎氏(東京大学生産技術研究所教授、都市基盤安全工学国際研究センター長)
 防災は、産官学だけではなく金融機関とマスコミとの連携が重要。防災は、公共政策という側面だけではなく、防災ビジネスとして確立する必要がある。
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○木曽 功氏(千葉科学大学 学長)
 千葉科学大学は、救急救命士などの防災・減災のための人材育成に注力している。
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○島崎 修次氏(国士舘大学 防災・救急救助総合研究所 所長)
 救急救命士の5万人の資格者のうち、救急救命士としての雇用は2万人だけなので、さらなる人材活用が必要。DMAT(災害医療支援チーム)の組織化が重要で取り組んでいる。災害のキーワードは、CSCA-TTT(Command & Control〔指揮と連携〕、Safety〔安全〕、Communication〔情報伝達〕、Assessment〔評価〕-Triage〔優先順位づけ〕、Treatment〔治療〕、Transport〔搬送〕)。
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○太田光明氏(東京農業大学 農学部教授)
 動物の地震予知能力の研究はかなり進んできた。牛、鶏、イヌ、ネコ、象などそれぞれの特徴がある。電磁波や低周波音波などの検知能力は、人類が進化する中で失ったものが動物たちには残っているとも考えられる。
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○森川 薫氏(元摂津市長、NPO法人地震予知ネット代表)
 地下水の水位を観測することで地震予知に有効だが、数少ない自治体だけのデータしかなく、今後は、その情報交換の範囲を拡大していく必要がある。
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○熊谷行裕氏(株式会社新興技術研究所代表)
 ノイズだけのラジオを開発した。ノイズは、地殻変動の信号であり、うまく情報処理するとかなりの精度で地震予知が可能となると予想される。
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当日の資料は下記よりダウンロードが可能です。
なお、ご提供する資料は、転送、複写、転載、引用、翻訳、要約、改変その他の方法により、私的利用の範囲を超えて使用することはできません。
藤原 洋(株式会社ブロードバンドタワー代表取締役)

昭和52年3月京都大学 理学部(宇宙物理学科専攻)卒業。
株式会社インターネット総合研究所代表取締役、株式会社ブロードバンドタワー代表取締役会長兼社長CEO
文部科学省 大学共同利用機関法人自然科学研究機構 経営協議会委員、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学評議会 評議員、総務省ICT 新事業創出会議構成員、総務省電波政策2020懇談会構成員、SBI大学院大学副学長教授、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授、京都大学宇宙総合学研究ユニット特任教授、工学博士(東京大学)
八木下重義(一般社団法人地震予兆研究センター長)

世界480地点のInternational GNNSや国内1380地点の電子基準点データ、更にESA(欧州宇宙機関)が運用する合成開口レーダー衛星「SENTINEL-1A」等のデータ解析により地殻変動を解析。
過去発生したM6以上の地震発生前の地殻変動値と照合することによって、地震発生前の通常とは違う地殻変動を解析。
東日本大震災は1か月以上前から異常な地殻変動を捕捉。
 
太田光明(東京農業大学 農学部教授)

東京農業大学農学部教授、並びに麻布大学名誉教授。International Society for Animal-Assisted Therapy 副会長。
「大地震の被災動物を救うために:兵庫県南部地震動物救助本部活動の記録」等著書多数。
地震前に見られる動物の異常行動(宏観異常現象)が地震予知に応用できると考える研究者。
島崎 修次(国士舘大学 防災・救急救助総合研究所 所長)

1940年、大阪生まれ。66年、大阪大学医学部卒。
筑波大学臨床助教授、米国セントルイス・ワシントン大学留学を経て、87年より杏林大学医学部教授、救命救急センター長を兼任。
2010/04~国士舘大学スポーツ医科学科 教授。2013/04~国士舘大学大学院 救急システム研究科 救急救命システム専攻教授。
一般財団法人日本救急医療財団 理事長(代表理事)
meguro 目黒 公郎(東京大学 教授)

東京大学生産技術研究所。都市基盤安全工学国際研究センター長。
日本地震工学会会長、日本自然災害学会副会長、地域安全学会副会長、世界地震安全推進機構理事、国土交通省大規模地震・津波対策アドバイザリー会議委員
木曽 功(千葉科学大学 学長)

東京大学法学部卒業、イェール大学経営大学院修了
第2次安倍内閣内閣官房参与、文化庁文化財部長、文部科学省国際統括官、ユネスコ政府代表部特命全権大使などを歴任。
2016年より千葉科学大学学長を就任する。
森川 薫(元摂津市長、NPO法人地震予知ネット代表)

摂津市長在任中に発生した阪神淡路大震災への対応や、20年以上に渡る観測井解析による地震事前把握解析を紹介。
日本大学理工学部経営工学科土木専攻卒。社会人になってからすぐ地元摂津市消防団に入団、消防庁長官表彰を受ける。
摂津青年会議所を立ち上げ、5代目理事長、三宅小学校PTA会長、摂津市商工会専務、摂津市長4期16年等を務める。
熊谷行裕(株式会社新興技術研究所代表)

断層同士の圧力によって地震発生前に生じる「電磁波」を全国約100ヶ所のノイズ観測器(逆ラジオ)で観測し「くるかも」サイトで会員に情報を提供中。
2000年に電磁波による地震予知装置(当時くるぞー君)を開発し、以後17年に渡り装置のPR、装置の改良、予知実績の積み上げと予知精度の向上に携わる。
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