開催報告 地域防災力向上シンポジウム:高知会場
~東日本大震災から6年 首都直下・南海トラフ予兆を目指して【地域防災力向上シンポジウム高知会場】~
2017年3月14日・高知県民文化ホールグリーンホール

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記述:西村健一(下知減災連絡会 副会長、防災士)

2017年3月14日は、午後3時から高知県民文化ホールで開催されました「地域防災力向上シンポジウム」(主催・一般社団法人地震予兆研究センター)へ行きました。年度末平日のせわしい時期の開催でしたが、200人を超える参加者がいました。

徳島県美波町からは井若和久さんも参加されました。事前に下知地区防災計画(事前復興計画)の説明を行い、資料をお渡ししました。

この時期は県も市町村も3月定例議会の時期。防災関係のこの種のフォーラムは行政関係職員の「動員」で格好つけている傾向がありますが、役所関係の出席者が皆無なで200人来場したのは大変なことです。

八木下重義氏(一般社団法人地震予兆センター長)が企画の意図を説明されました。「地震予知ではありません。元気予報だって40%の確立です。研究途上ですが大地震の予兆を掴むことが出来れば、将来地震予報ができることをしたいと思います。大震災で亡くなる人を1人でも減らすために、今日は様々な立場の人達にお話ししていただきます。」

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岡村眞氏(高知大学総合研究センター防災部門特任教授)は「地震は自然現象です。被害が出るのは人災です。淡水池の堆積物を分析して、過去の大地震の規模や間隔をしらべてきました。地球が教えてくれます。」 「こうした研究に熱心だったのは東北電力でした。過去の津波のデータを分析し、14Mの高さに女川原発を建設しました。東日本大震災では津波は13Mまで来ました。
自然の現象を無視したのは東京電力でした。30Mの高台へ削って津波にすべてやられ、日本国に多大な被害を与え続けています。企業の経営者の差が出ました。」

横田政道さん(若松町防災会会長)は、地域の防災活動を報告しました。

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松岡明里さん(高知大学防災すけっと隊代表・防災士)からは、多彩な活動内容の報告がありました。

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10人のパネラーのシンポジウムの進行も八木下重義氏は、きちんと仕切られていました。
終了後交流会も場所を変え近くの三翠園ホテルで行われました。いろんな人にお会いしました。

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地域防災力向上シンポジウム
記述:桑原みずき

今日は高知県立県民文化ホールで行われた「地域防災向上力シンポジウム」に、ゲストパネラーとして参加させていただきました。

県民文化ホールは、小さい頃にミュージカルやダンスの発表会をやってたところなので久しぶりに中に入れて嬉しかったです。
今回3時間にも及ぶシンポジウムで、たくさんのことを学ぶことが出来ました。
大切なことを学ばせていただいたので、今日来れなかった方にも届けたいという思いでブログを書いています。

今回のシンポジウムのタイトルは、

地域防災力向上シンポジウム
南海トラフ巨大地震/首都圏直下型地震の減災に向けた
「最新の地域連携・地震予兆把握」

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地震予兆に関しては、テレビで言っている人がいたり、Twitterでも言っている人がいたり、ネットニュースでも見たり…

私は心配性なのでそれが耳に入るたびに心の準備をして構えていましたが、それがあまりにも多すぎて、怖いことに慣れてくると「また予言か。どうせ来ないだろう。」と思ってしまっていることに気付きました。

残念なことに、営利目的での予言者もいるみたいです。
また、「注目されたい」という人もいるでしょう。

そのために、「予言ではなく、過去のデータ、すなわち過去に起こった真実や、それに基づく研究データの発表」等、真摯に取り組んでいる方々の情報が埋もれてしまっているということを知りました。

私たちは、しっかりと「本当の情報」を収集していかなければならないのです。

もちろんそれが100%的中する現状ではないと言っていました。

しかし、過去の事例や研究に基づき地震を予測しようとする取り組みをされている方々の話からは、「死者を出したくない!」という気持ちを感じました。人の心に届けるだけの熱量がありました。

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そして、私が考えるのがSNSの活用方法。

「正しい情報のみを手短に伝える」

地震が起こった時に、被災した地域のライフラインとして大事なものだと思います。

デマが拡散されるという悲しい現状もあったり、被災者の方への批判があった話もテレビで見ました。

私も東日本大震災の後に、高知の施設で記載・指定されている物資を東北に送ったのですが、「そんなもんを送るなんて迷惑」みたいなコメントが来ていました。

みんなが助け合って支えていかなければいけない時に、「批判」に走る人はSNS上にすごく多いなぁと思います。

「顔が見えなければ、強気になれる」そんなしょうもないストレス発散はやめて、災害が起こった時にこそ、今自分に出来ることを考える必要があると思います。

普段から地震への準備や意識をしていれば、もっと人の気持ちや、地震が起こってしまった地域のことを考えれるんじゃないかなぁと思います。

逆に、SNSに頼らない防災も大事になってくると思います。

SNSをやってない人もたくさんいます。

SNSや配信等の便利さだけが浸透しても、置いていかれる人はたくさんいます。

私もネットやSNSが得意な方ではないので、それ以外にも目を向けていきたいと思うのですが、田舎に住んでいるお年寄りの方々は、地震が起きたらどうするべきか、全員がしっかり認識しているでしょうか?

春野に住んでいる私のおばあちゃんに地震の話をすると、「地震は怖いねぇ」とは言いつつも何もしていないし、避難経路もしっかり把握できていなかったので、昨年、近所の方に避難経路、避難場所を聞きに行ったり、実際に避難経路を歩き避難場所に行ったりしました。

私が「散歩がてら行こう!」と言って、確認できたことでした。

そのような方が他にもいるんじゃないかなぁという気持ちがあります。

市内ももちろんですが、田舎の方でもこういうイベントを行い、「散歩がてらみんなで避難場所へ行ってみる。」ということも必要かんじゃないかなぁと思います。

ここからは、今日のシンポジウムで個人的に心に残った話を抜粋してみたいと思います。

・「食料3日分」を確保して安心していても本末転倒。それは地震が来た際に生き残った人が考えれることであって、津波・家屋の崩壊・火災などでまずは命を落とさないことが大切。

・1回のイベントで終わりではなく、継続して防災意識を根付かせることが必要。

・地域のコミュニティ力。地震が起こった時に助けてくれるのは近所の人、家族。普段からのコミュニケーションが大切。

・津波の高さなど、「これくらいだろう」と予測をしない。常に最悪の事態を想定する。

・過去の教訓を生かす。過去のデータや人々の意識から、自分はどうするべきかを考える。

・地震は災害ではない。自然現象である。その自然現象を「災害」にするのは人間。

…等、様々な言葉が心に響きました。


このブログを読んでくださった方々、

「今地震が来たら、どうするか?」

答えがすぐに出なかったり、不安がある方は、ぜひ防災意識を持って避難場所、避難経路の確保等をしてほしいと思います!

南海トラフ巨大地震。
首都圏直下型地震。

自分の命、そして私にとって大切な人たちの命。

しっかり守ってほしいです。

最後になりましたが、高知での地域防災力向上シンポジウムに呼んでいただき誠にありがとうございました。

学べたこと、気付けたことが多すぎて、私にとって本当に意味のある時間となりました。

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当日の資料は下記よりダウンロードが可能です。
なお、ご提供する資料は、転送、複写、転載、引用、翻訳、要約、改変その他の方法により、私的利用の範囲を超えて使用することはできません。
八木下重義(一般社団法人地震予兆研究センター長)

世界480地点のInternational GNNSや国内1380地点の電子基準点データ、更にESA(欧州宇宙機関)が運用する合成開口レーダー衛星「SENTINEL-1A」等のデータ解析により地殻変動を解析。
過去発生したM6以上の地震発生前の地殻変動値と照合することによって、地震発生前の通常とは違う地殻変動を解析。
東日本大震災は1か月以上前から異常な地殻変動を捕捉。
岡村眞 岡村眞(高知大学総合研究センター防災部門特任教授)

熊本大学教育学部助手を経て、1979年10月、高知大学に赴任。
1994年4月教授。理学部自然環境科学科長、教育研究部自然科学系理学部門教授、総合研究センター防災部門(南海地震防災支援センター)部門長を歴任。
2012年4月より高知大学総合研究センター防災部門特任教授。
内閣府「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」委員、内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討有識者会議」委員。
中村不二夫 中村不二夫(土佐市宇佐町自主防災連絡協議会会長/南海トラフ地震研究者)

歴史地震学/潮位変化による南海トラフ地震の事前捕捉研究者。
発生が迫る南海地震。 過去の地震を県内外で独自に調査し、地震予知に活かすために研究を続けている。調査研究を基にした 日本地震学会、行政など公的機関での講演内容には、専門家も注目。 多くのメディアにも取り上げられている。
森川 薫(元摂津市長、NPO法人地震予知ネット代表)

摂津市長在任中に発生した阪神淡路大震災への対応や、20年以上に渡る観測井解析による地震事前把握解析を紹介。
日本大学理工学部経営工学科土木専攻卒。社会人になってからすぐ地元摂津市消防団に入団、消防庁長官表彰を受ける。
摂津青年会議所を立ち上げ、5代目理事長、三宅小学校PTA会長、摂津市商工会専務、摂津市長4期16年等を務める。
熊谷行裕(株式会社新興技術研究所代表)

断層同士の圧力によって地震発生前に生じる「電磁波」を全国約100ヶ所のノイズ観測器(逆ラジオ)で観測し「くるかも」サイトで会員に情報を提供中。
2000年に電磁波による地震予知装置(当時くるぞー君)を開発し、以後17年に渡り装置のPR、装置の改良、予知実績の積み上げと予知精度の向上に携わる。
横田政道 横田政道(高知市若松町自主防災会会長)

SNSを活用した地域連携、減災活動等を地域と共有し減災活動に力を注いている。
上村裕之 上村裕之(高知工科大学 防災ボランティア団体前KPAD代表/香美市消防団員)

消防団の高齢化対策として、大学生との地域連携を紹介。
松岡明里 松岡明里(高知大学 防災すけっと隊代表/防災士)

高知市長浜出身
県内学校への防災出前授業、県内企業との防災グッズ共同開発、地域に根ざした「住民との長期備蓄作物栽培」などの取り組みを行う。